沖縄県本部町にある海洋博公園・熱帯ドリームセンターでは、世界でも珍しいラン「ディモルフォルキス・ローウィー」が今年も美しく開花しました。見ごろは6月下旬から7月下旬ごろまで。カトレア温室を訪れれば、色とりどりの姿に出会えます。

このランは、ボルネオ島にしか自生しない希少種。1本の花茎から黄色の花と赤褐色の斑点模様の花という、まったく異なる2色の花を咲き分けるユニークな特徴があります。その名の由来もラテン語で「2つの形のラン」という意味を持つほど。この時期、館内では栽培された3鉢から約200輪が開花中とのこと。国内でこれほどの数が同時に見られる機会はほとんどなく、植物好きにとっては見逃せない展示となっています。
展示が行われている熱帯ドリームセンターは、「太陽と花と海」をテーマとした海洋博公園の中でも「花」を象徴する施設。ランのほかにも熱帯・亜熱帯の植物が多彩に植栽され、南国ムードたっぷりの空間が広がります。
夏休みのひとときに、珍しい花々に出会える特別な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。ランの魅力を再発見できる、そんなひと幕が待っています。