沖縄・糸満市に本社を構えるシママース本舗(株式会社青い海)は、2025年6月2日、持続可能な経営への取り組みをまとめた「シママース本舗サステナビリティレポート2025」を公開しました。創業50周年を迎えた同社が掲げるパーパスは、「沖縄から“おいしい”の起点に」。塩づくりを軸に、地域社会や自然環境との共生を深める姿勢を鮮明に打ち出しています。

レポートでは、環境・社会・ガバナンス(ESG)の観点から幅広い実践内容を紹介。製造工程でのCO2排出削減や、従来の平釜から立釜への設備転換による環境負荷の軽減、紙包材の活用などが挙げられています。また、観光施設「Gala青い海」を通じた地域文化の発信や、子ども食堂支援、ダイバーシティ推進など、地域に根差した取り組みも展開。従業員にとって働きやすい職場づくりへの意識も強く打ち出されました。

1974年の創業以来、「おいしい塩」を通じて沖縄の食文化を支えてきた同社。今回のレポートは、これまでの歩みと未来へのビジョンを社会と共有する場として位置付けられています。サステナビリティ推進委員会の設置をはじめとするガバナンス強化も含め、次の50年に向けた挑戦が始まっています。