日本の国立公園制度が90周年を迎えた今、やんばる国立公園を舞台に新たなムーブメントが始まりました。アメリカ発のECOブランド「PARKS PROJECT」を展開する株式会社National Park Solutionsが、沖縄北部・やんばる地域での本格的な活動をスタート。環境保全と地域ブランディングの両立を目指した取り組みが注目されています。

2025年3月、今帰仁村のAwaykで開催されたポップアップイベントでは、ヤンバルクイナやノグチゲラといった希少な固有種が息づく亜熱帯の森・やんばるをテーマにしたアイテムを発表。地域関係者との交流を通じて、国立公園の価値や保全活動の輪を広げました。



この活動の軸となるのが「Leave it better than you found it(訪れた時よりもより良い状態で残そう)」というスローガン。商品の購入が寄付につながる仕組みや、公園内でのエコツアーなどを通じて、若者が自然に関心を持ち、行動できる仕掛けが整っています。

沖縄はコロナ禍からの回復で観光需要が再び高まりを見せる中、やんばるのような山や森への誘客はまだ少数派。PARKS PROJECTは、やんばる国立公園の魅力を“持ち帰れる国立公園”という形で広め、新作Tシャツやバンダナなどのアイテムを通じて、次世代への自然教育と環境意識の定着を図ります。





自然と観光が交差する沖縄で、若者たちが主役となって地域と自然を未来へつなぐ。そんな希望が、やんばるの森から育ち始めています。