沖縄県宮古島市に拠点を置く株式会社島の人事部は、観光HR事業を手掛ける株式会社ダイブと業務提携契約を締結した。
背景には、コロナ禍後の急激な観光客増加と、それに伴う深刻な人材不足がある。
宮古島の入域観光客数は昨年過去最大の119万人を突破し、宿泊や飲食などの現場でスタッフ確保が喫緊の課題となっている。
島外からの人材流入と定着支援の強化

島内マッチングサイトのみでは労働力の絶対数に限界があるため、島外からの働き手の確保を急ぐ。
提携により、ダイブ社が働き手の集客と事業所との契約を担当する。
島の人事部は、来島したスタッフの荷物授受や生活支援、おすすめスポットの案内などの現地サポートを担う。
観光業の生産性向上と移住定住の促進

スタッフが島での生活に馴染める環境を整えることで、生産性の向上と島への愛着醸成を図る。
最終的には、若手人材の確保や移住定住の促進に寄与することを目指している。
地域課題の解決と事業者の本業集中を支える

多くの島内事業所には人事部門がなく、経営者が不慣れな採用業務を兼務している現状がある。
外部組織が採用・定着支援を代行することで、事業者が本業に専念できる環境を構築する。
宮古島の観光産業は急拡大を遂げているが、その裏で現場の労働力不足が大きな課題となっている。今回の提携は、単なる「労働力の供給」に留まらず、現地の生活支援を通じて「島を好きになってもらう」仕組みを構築する点に意義がある。労働者が安心して働ける環境を整えることは、質の高い観光サービスの維持に直結し、将来的な移住・定住人口の増加にもつながる重要な一歩となるだろう。