
沖縄県名護市中山区。この地で80年余りにわたり、大切に守り抜かれてきた「豊年祭」をご存じでしょうか。人口減少という時代の荒波に直面しながらも、世代を超えて伝統が溶け合うこの祭りを舞台にした、一作のドキュメンタリー映画が誕生しました。
タイトルは『結び、紡ぐ。 ― 名護市中山区に息づく継承 ―』。制作を手掛けたのは、名護市を拠点に活動するNPO法人COuSAです。本作は、中山分校を起点とした「総合学習」の取り組みなど、教育・文化・暮らしが密接にリンクしたプロジェクトから派生して生まれた映像作品。祭りの結団式から当日までの熱量を丁寧に追い、当初の想定を大幅に超える80分の長編として結実しました。
カメラが映し出すのは、地域コミュニティが持つ本来の底力。そして、伝統を繋ぐことの「リアル」な姿です。亡き父の故郷という自身のルーツに導かれた監督の眼差しが、地域教育支援の現場と重なり合い、深い物語を紡ぎ出しています。
「地域を残すとは、一体どういうことなのか」。本作は安易な答えを出すのではなく、鑑賞した一人ひとりが「自分の住む地域」の未来を静かに問い直す、そんなきっかけを運んでくれるはずです。
この作品の完成を記念した披露上映会が、2月21日(土)に名護市の「nagonova」で開催されます。当日は本編の上映に加え、出演者や制作スタッフと共に、作品に込めた想いや感想を分かち合う「みんなであじわお」会も実施予定。映画を観て終わりではなく、その余韻をみんなで共有するあたたかな時間になりそうです。
冬の名護で、伝統と人々の想いが交差する瞬間に触れてみませんか。私たちの暮らしの足元にある、大切な「何か」を見つけに行きましょう。
ドキュメンタリー映画『結び、紡ぐ。 ― 名護市中山区に息づく継承 ―』, 名護市中山区, 豊年祭, NPO法人COuSA, 上映会
名護市中山区の豊年祭と継承の姿を追った映画『結び、紡ぐ。』。2月21日に完成披露上映会を開催。地域コミュニティの底力を描き出します。