国際交流基金(JF)は、インドネシア国立芸術大学スラカルタ校の学生10名を沖縄に招へいする。
沖縄県立芸術大学や国立劇場おきなわ、城間びんがた工房などの協力により、琉球芸能の実演家や紅型作家による多角的な学習プログラムを実施。
琉球舞踊とジャワ舞踊の合同稽古による交流

沖縄県立芸術大学では、2026年2月10日から12日にかけて交流ワークショップを開催。
嘉数道彦准教授の指導のもと、両校の学生が琉球舞踊とジャワ舞踊の身体性や精神性の類似点・相違点を学び合う。
最終的には互いの衣装やメイクを施した成果発表も予定されている。
伝統工芸「紅型」と東南アジアの文化的繋がり

2月13日には、城間びんがた工房にて紅型の歴史や制作工程を学ぶワークショップが行われる。
講師は、インドネシアでバティックの修行経験を持つ16代目代表の城間栄市氏らが務める。
沖縄と東南アジアを結ぶ文化的な背景に触れ、国境を越えた創造力の交流を図る。
人間国宝らによる至宝の技と心の継承

国立劇場おきなわでは、琉球舞踊とフルートのコラボレーションや、人間国宝の西江喜春氏による特別プログラムを実施。
歌三線の実演や講話を通じ、世代を超えて受け継がれてきた芸の技と心に直接触れる機会を提供する。
海を越えた伝統の共鳴と次世代への期待

本事業は、日本とASEANの人的交流を目的とする「次世代共創パートナーシップ-文化のWA2.0-」の一環である。
沖縄とインドネシアの伝統文化を担う若者が学び合うことで、将来の国際的な活躍が期待される。
沖縄とインドネシアという、海で繋がる二つの王宮文化が交差する本事業は、伝統の継承のみならず新たな芸術表現の可能性を広げる試みである。若き実演家たちが互いの差異と共通点を知ることは、アジアにおける文化共創の強固な礎となるに違いない。独自の歴史を歩んできた沖縄の伝統文化が、次世代の交流を通じてどのように発展していくのか注目したい。