日本酒造組合中央会は、バーテンダー向け本格焼酎・泡盛マスタークラス「The SHOCHU NAVIGATION」を、2026年1月19日(月)の沖縄・那覇を皮切りに、福岡・博多、東京・八重洲の3都市で順次開催します。全国約1,600の蔵元が所属する日本産酒類最大の団体による公式マスタークラスは今回が初の試みです。

背景には、若い世代を中心に「一杯の体験価値」を重視する流れや、訪日客の増加による日本の酒文化への関心の高まりがあります。ラムのモヒートやテキーラのマルガリータのように、世界のスピリッツには象徴的なカクテルがあり、その存在がブランドの魅力を世界へ広げてきました。そこで同会は、日本が誇る本格焼酎・泡盛にも新たな飲み方を広げるべく、「焼酎カクテル」に着目。日本ホテルバーメンズ協会監修のもと、2025年6月には本格焼酎・泡盛のベーシックカクテル6種を開発・発表しています。
今回の「The SHOCHU NAVIGATION」では、本格焼酎と泡盛の歴史や製法といった基礎知識から、日本国内・海外の焼酎カクテル事例、ベーシックカクテルの紹介と試飲までを網羅的に学べます。東京会場ではテイスティングワークショップも実施され、最後には蔵元や登壇バーテンダーとの交流タイムも用意されるなど、知識と実践の両面から学べる構成です。対象はバーテンダーやサービスプロフェッショナル、酒類産業関係者で、参加費は無料となっています。

スケジュールは、沖縄・那覇が2026年1月19日(月)、福岡・博多が2月2日(月)、東京・八重洲が2月5日(木)で、いずれも14時〜17時30分開催。那覇会場はサウスウエストグランドホテルで25名、博多会場はGRANDMIRAGEで40名、東京会場は東京ミッドタウン八重洲5階「POTLUCK YAESU」で85名を受け入れ、各会場先着での受付となります。
講師には、国内外のカクテルシーンを牽引するトップバーテンダーが集結します。熊本で「夜香木」を構え、地域のテロワールを生かした一杯で注目を集める木場進哉さん、福岡を代表するバー「Bar Oscar」などを手がけ、本格焼酎・泡盛にも造詣の深い長友修一さん、國酒に特化したバーも運営するミクソロジスト南雲主于三さん、日本ホテルバーメンズ協会副会長でありベーシックカクテルの考案者でもある古澤孝之さんなど、多彩な顔ぶれが本格焼酎・泡盛の新たな表情を引き出します。
ベーシックカクテルは、芋焼酎、米焼酎、麦焼酎、黒糖焼酎、泡盛、酒粕焼酎をそれぞれ主役にした全6種。原料ごとの個性を活かしつつ、バーの現場で使いやすいレシピとして設計されており、ここから各地域・各バーテンダーの感性でアレンジが広がっていくことが期待されています。
本格焼酎は、自然の原料を使い単式蒸留で造られる伝統的な蒸留酒で、そのうち沖縄県特産のものが泡盛と呼ばれます。日本酒造組合中央会では、こうした「國酒」の魅力を国内外に伝える取り組みを続けており、本セミナーを通じて、本格焼酎・泡盛がバーシーンにおける新たな一杯として進化していくきっかけづくりを目指しています。