株式会社ビズリーチは沖縄科学技術大学院大学(OIST)と、OIST発スタートアップ創出を加速させるための連携協定を2025年11月26日に締結しました。即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト「ビズリーチ」上で経営プロフェッショナル人材を募集し、研究シーズの社会実装を後押しする取り組みです。

OISTは英語を公用語とし、学部を設けない学際的な研究体制を特徴とする研究機関です。世界中から研究者が集まり、質の高い自然科学論文の割合を示す国際ランキングで世界9位、日本の研究機関ではトップとされるなど、研究力の高さで知られています。こうした研究成果を社会へ還元し、沖縄の産業創出につなげるため、OISTではスタートアップ支援に本格的に取り組んできました。2025年10月時点で35社のスタートアップが誕生しています。
一方で、研究成果を事業に育てるにはマーケット理解や経営経験を持つ人材の参画が欠かせません。今回の連携により、ビズリーチに登録する即戦力人材との接点を広げ、研究者の科学的アイデアと実践的な経営力を結びつける体制を強化します。
第1弾では、久保結丸主幹研究員の研究シーズを基に、スピンを用いた極低温マイクロ波量子デバイス分野で客員起業家(EIR)を副業・兼業限定で公募します。量子コンピューターの心臓部となるデバイスの事業化を見据え、研究と事業の伴走を通じて社会実装を早める狙いです。
ビズリーチが大学院大学とスタートアップ創出支援を目的に連携協定を結ぶのは今回が初。両者は研究と経営の橋渡しを通じて、沖縄から持続的にイノベーションを生み出す土台づくりを進めていくとしています。