手荷物当日配送サービス「RedCaps」を運営する株式会社furasucoは、八重山諸島(石垣市・竹富町)で官民7者連携による「石垣島 手ぶら観光」プロジェクトを開始します。目的は、観光の混雑やごみ問題など地域課題を見据えたサステナブル観光の実装です。

第一弾では、石垣島内のコンビニエンスストアや商業施設の店頭、公共交通機関の車内に、ツーリストシップ(観光客の心構え)を呼びかける啓発ポスターを掲出。「島と自分にやさしい旅をはじめませんか」を合言葉に、「島のルール」と「手ぶら観光」をわかりやすく周知します。連携は石垣市役所、竹富町役場、石垣市観光交流協会、竹富町観光協会、東運輸、石垣エスエスグループが後援・協力します。
背景にあるのは、独自の自然・文化の継承と生活インフラへの配慮。取り組みの柱は二つです。①手ぶら観光:スーツケースを預けて身軽に移動し、公共交通の混雑緩和と回遊性向上を図る。②ツーリストシップ:ごみの分別・持ち帰り、海洋ごみへの関心、離島や集落入域時のマナー、野生動物のロードキル防止など、地域への敬意を行動に落とし込みます。
掲出ポスターでは、手ぶら観光の推進に加えて、体調管理を意識したセルフメディケーションの注意喚起も明示。旅行者・地域・事業者それぞれにとって、快適さと持続性を両立する実践を促します。9月15日には特設サイトを開設し、島内の拠点から最新情報や旅のヒントを継続発信する予定です。
本連携が描く将来像は、身軽な移動で体験価値が広がり、地域の交通環境と経済が整い、自然・文化が守られる好循環。石垣島から、「旅行者よし、地域よし」を備えた新しい観光モデルが立ち上がります。