沖縄県内6つのヒルトン系列ホテルでは、国際女性デーを機に、女性の活躍を支援する社内セミナー『自分を生きてますか?』を開催しました。会場はヒルトン沖縄北谷リゾート、参加者は46名。講師には「生きがい」研究の第一人者・広瀬由美子氏(東京大学大学院特任研究員)を迎え、講義とワークを通して“自分らしさ”を見つめる時間が共有されました。

セミナーのテーマは「生きがい」。100歳以上が多く暮らす世界の長寿地域「ブルーゾーン」の共通点を紹介しながら、豊かに生きるヒントを探ります。自然との調和、地域とのつながり、食生活、そして前向きな思考——そんな日常こそが、生きがいを支える基盤になると語られました。

セミナーでは3つのワークも実施。「今の私」を見つめ直す自己評価ワークから始まり、「好きなこと」の洗い出し、「IKIGAI(生きがい)」の言語化へと進みます。自分の得意なこと、社会に求められること、報酬につながることなどを丁寧に掘り下げ、参加者たちは自らの生き方に向き合いました。

「久しぶりに自分の声を聞けた気がする」「仕事にも活きる気づきがあった」——参加者からはそんな前向きな感想が寄せられた本セミナー。講師の広瀬氏は、「人生は連続する小さなストーリーの集積。それが人生の目的や新しい展開につながる」と語り、一歩踏み出す勇気の大切さを伝えました。

ジェンダーギャップ指数で課題が残る日本。沖縄のヒルトンホテルでは女性雇用率53%、管理職比率40%と、性別を問わず活躍できる環境づくりにも力を入れています。“働き方”を超えて“生き方”を見つめ直すこの取り組みは、企業の枠を超え、現代を生きる私たちに新たな気づきをもたらしてくれそうです。
