那覇・久茂地の居酒屋「酒処よっちゃん。」が、2025年5月で開業3周年を迎えました。ブランド山羊肉「美らヤギ」や、沖縄北部で食されてきた親鳥「ハイケイ」など、希少な地元食材を活用し、“沖縄文化の再発見と再価値化”をテーマに掲げる同店。高級路線ではなく、誰もが気軽に楽しめる居酒屋スタイルでガストロノミーの魅力を伝える、まさに“沖縄大衆ガストロノミー”の拠点です。

注目の「美らヤギ」は今帰仁村産。臭みの少ない肉質が特徴で、従来の山羊肉のイメージを覆す味わい。同店は2024年から正規代理店として卸事業も本格化し、食材の加工から流通まで一貫して担う体制を整えました。この取り組みは観光庁や沖縄県の事業にも採用され、県内外からの注目を集めています。


さらに3周年の節目には、新たな挑戦として「ハイケイ」のメニュー化を開始。かつて北部を中心に食されていたこの親鳥は、歯ごたえと旨味が魅力の食材。那覇では珍しいこの素材を、自ら捌き、部位ごとに分けて提供する丁寧なスタイルで、観光客だけでなく地元の常連客の支持も集めています。


今後は沖縄食材を活用した加工商品の開発や、他店とのコラボレーションなども進めていく予定。「酒処よっちゃん。」は、単なる飲食店ではなく、食文化を通して沖縄の魅力を伝える地域密着型プロジェクトとして進化を続けています。