世界70カ国以上で医療・人道援助活動を行う国境なき医師団(MSF)は、那覇市で開催される「ミチシルベ2026」の関連イベントとして、写真展・トークイベントに協力する。
「JOURNEY TO YEMEN ―イエメンコーヒーでつながる世界」は、2月2日から14日までホテル アンテルーム 那覇で実施される。
イエメンの文化と人道状況を伝える展示

ドキュメンタリー写真家・森佑一氏が、コーヒー文化発祥の地とされるイエメンの日常や風景を捉えた作品を展示する。
会場では、イエメンコーヒーの試飲・販売のほか、現地の伝統的な器や装飾品の紹介も行われる。
併せて、2015年から続く内戦により「世界最悪の人道危機」と呼ばれる現地の窮状についてもパネルで展示される。
医療現場の実態とMSFの援助活動

国境なき医師団は、紛争地の外科治療や栄養失調児の治療など、現地での医療援助活動を詳しく報告する。
イエメンでは医療施設の約半数が機能不全に陥っており、母子保健サービスの不足も深刻な課題となっている。
会場の映像コーナーでは、森氏が撮影したロードムービーや詩人・谷川俊太郎氏の詩を用いた映像作品も放映される。
命と文化のつながりを深めるトークイベント

2月11日には、写真家、産婦人科医、コーヒー輸入販売代表らが登壇するトークイベントが開催される。
沖縄出身の医師・濱川伯楽氏らが、イエメンと沖縄の共通点や命の現場についてそれぞれの視点から語り合う。
事前申込制で、先着順にて参加を受け付けている。
イエメンの豊かなコーヒー文化と深刻な人道危機の両面を知る貴重な機会である。沖縄出身の医師も登壇するトークイベントは、遠い異国の問題を自分事として捉え、支援の重要性を再考する契機となることが期待される。