ユネスコ無形文化遺産「伝統的酒造り」登録1周年を記念

日本酒造組合中央会は、2024年12月5日にユネスコ無形文化遺産に登録された「伝統的酒造り」が、2025年12月6日に登録1周年を迎えたことを受け、東京都浅草にて記念イベントを開催しました。全国約1,600の日本の伝統的酒類メーカーが所属する同中央会は、日本酒、本格焼酎・泡盛、本みりんなどを対象にした國酒文化の保存・継承に注力しています。

main 51
伝統的酒造り 登録1周年 | 提供画像

記念イベントは国税庁主催、文化庁共催、日本の伝統的なこうじ菌を使った酒造り技術の保存会の協力のもと、シンポジウムやワークショップ、試飲体験、パネル展示が行われました。イベントには研究者や酒造関係者、文化人が登壇し、伝統的酒造りの文化的・技術的価値や今後の保存と継承の課題について議論を交わしました。来場者は日本酒の魅力を実感できるオリジナル升づくりや試飲などの体験に参加し、伝統の深さに触れました。

sub1 46
伝統的酒造り 登録1周年 | 提供画像

中央会副会長であり日本の伝統的なこうじ菌を使った酒造り技術の保存会会長の小西新右衛門氏は、登録1年を経て国内外での「伝統的酒造り」への関心が高まったことを評価。500年以上前に確立した杜氏や蔵人による技術は製造法のみならず、祭礼や人と人をつなぐ社会文化活動として根付いています。小西氏は伝承の重要性を説くとともに、新しい感性による酒造りや多様性を尊重しつつ、次世代の活躍の場が広がることを期待しています。

sub2 45
伝統的酒造り 登録1周年 | 提供画像

中央会では今後も関係省庁や酒造団体と連携し、伝統的酒造りの普及促進と人材育成に取り組みます。国内では消費者や若手への理解啓発活動を進め、海外では日本酒をはじめとする伝統酒の文化的価値を発信し、需要拡大と多様な食文化への貢献を目指しています。登録1周年を節目に國酒文化が未来にわたり豊かに受け継がれていくよう努めていきます。

sub3 43
伝統的酒造り 登録1周年 | 提供画像

伝統的酒造りがユネスコ無形文化遺産として認められてから1年、国内外での注目が高まる中、浅草での記念イベントはこの歴史ある技術と文化を多くの人が実感できる貴重な機会となりました。製造技術だけでなく地域の祭礼や社会的つながりとしての側面も含む酒造りの価値は、日本文化の豊かさを改めて伝えるものです。新しい試みや多様性を認めながら、次世代への伝承と挑戦の両立が求められていることがうかがえ、今後の展開にも期待が持てます。

(沖縄プレス/okinawapress編集部)

伝統的酒造り 登録1周年 関連リンク
https://prtimes.jp/common/v4.1/images/html/logo.png
この記事が気に入ったら、フォローしてね

@okinawapress

関連ニュース