株式会社エプコは、2025年12月15日に発表された日本最大規模のダイバーシティ&インクルージョン(D&I)アワード「D&I AWARD 2025」において、チャレンジャー企業部門賞の「D&Iアワード賞」を受賞しました。また、同時に「アドバンス」ランクの企業に認定されました。

このアワードには2025年度で637社が参加しており、大手企業からスタートアップ、非営利団体まで幅広い団体が含まれています。審査は企業規模・特性ごとに部門分けが行われ、ヒアリング審査および審査委員会の評価を経て受賞企業が決まっています。

エプコの受賞理由には、地域ごとの文化的多様性を尊重し、特に沖縄を含む各地域の雇用環境に配慮した取り組みや、聴覚障害者が活躍できるようAIやDXを活用した「日本一静かなコールセンター」の運営などが挙げられました。沖縄では、低賃金層やシングルマザー比率の高さなど地域特有の課題に取り組むため、非営利活動法人と連携し経営層も参加するタウンホールミーティングを開催しています。
エプコは創業以来『社員とその家族の幸福追求』を掲げ、男女比はほぼ均等で外国籍社員も多数在籍、東京・沖縄・金沢・中国に拠点を持ち、住宅の設計・施工・メンテナンスの3本柱で事業を展開しています。これらの経営理念に基づく多様な取り組みが受賞につながりました。
働き方の柔軟性確保も特徴で、社内公募制度により職種変更や拠点間異動が可能であり、キャリアの自由度を重視し社員の挑戦を尊重する文化を築いています。
今後は地域社会、行政、教育機関と協働し、D&Iの一層の推進と実効性のある施策の積み重ねによる企業文化の定着を目指しています。多様性を事業成長のエンジンとして活用し、企業価値向上につなげていく方針です。
エプコグループは『CARBON NEUTRALITY』を掲げ、『脱炭素×建築DX』をテーマに住宅関連の設計・メンテナンス・再エネ事業を展開。パートナー企業として東京電力エナジーパートナーと設立したTEPCOホームテック株式会社とも連携し、社会課題の解決に取り組んでいます。
地域ごとの文化や雇用環境を尊重し、障害のある人々にも働きやすい環境をIT技術で創出するという試みは、多様性を事業推進に活かす具体例として注目に値します。特に沖縄県の社会課題に向き合い、実態に即した取り組みをしている点は、地域密着の企業としての責任感が感じられます。また、キャリア選択の自由度を高める制度運用は、多様な人材が長く活躍できる環境づくりにつながっており、今後のさらなる発展が期待されます。