本格焼酎 泡盛の可能性を世界へ発信 バーテンダーツアー開催

日本酒造組合中央会は、本格焼酎・泡盛の魅力を世界に伝えるため、2025年10月20日から25日にかけて海外および国内のトップバーテンダーが沖縄県、鹿児島県、宮崎県の蔵元を巡るツアーを実施しました。沖縄県では忠孝酒造の甕造りや宮里酒造所の蒸留機、瑞穂酒造の貯蔵庫見学を行い、続く日には泡盛の香りの特徴をフレーバーホイールを使って体験し、石川酒造場の甕仕込みや貯蔵の様子を学びました。

main 36
本格焼酎 泡盛 | 提供画像

鹿児島県では国分酒造でさつまいもの芋切りやもろみ作りの体験、若潮酒造の世界的に珍しい木製木樽蒸留機の見学を実施。宮崎県では松露酒造で焼酎見学とテイスティング、小玉醸造で麹づくりの工程を体験し、2日目には芋ほり体験や渡邊酒造場の麦焼酎蒸留見学が行われました。ツアーの締めくくりとして、2025年10月25日に東京・虎ノ門の日本の酒情報館にて、「海外・国内バーテンダー意見交換会」が開催されました。

sub2 34
本格焼酎 泡盛 | 提供画像

当イベントでは海外からの招聘バーテンダー5名と国内の実力派バーテンダー5名が参加し、本格焼酎・泡盛を活用した独創的なカクテルを披露。味噌、醤油、桜の塩漬け、お屠蘇といった和の素材だけでなく、海ぶどうやトリュフなどユニークな素材の組み合わせも見られ、互いの知見を交換することで本格焼酎・泡盛の新たな可能性が模索されました。

sub3 32
本格焼酎 泡盛 | 提供画像

参加者からは、本格焼酎・泡盛の香りや味わいの多様性と伝統的製法の価値が高く評価され、特に素材の純粋さや手作業による酒造りの手間と熱意が国際的にも注目されるとコメントがありました。また、温かいスタイルで提供されるカクテルは本格焼酎の魅力をより引き立てると指摘され、クラシックカクテルのスピリッツを本格焼酎や泡盛に置き換える提案も普及戦略として挙がりました。

sub4 29
本格焼酎 泡盛 | 提供画像

日本酒造組合中央会は1953年設立で、約1,600社の本格焼酎・泡盛、日本酒、本みりん製造者が加盟しており、600社の単式蒸留焼酎製造者が2,000以上の銘柄を生産しています。今回のツアーと意見交換会は、日本と海外のバーテンダー間での交流を通じて、本格焼酎・泡盛の文化的価値とグローバルな普及展開への理解を深める狙いがあります。

本格焼酎や泡盛の持つ多彩な香りや味わいの豊かさが、世界のバーテンダーたちの創作意欲を刺激し、新たなカクテル文化の可能性を広げる点が興味深い。伝統的な製法や地域の歴史、素材の純粋さが高く評価されるのは、現代の健康志向とも合致している。特に和の食材や沖縄独特の素材を生かしたカクテルが海外で受け入れられれば、より多様な楽しみ方が広まるだろう。今後も国際的な交流と普及活動により、本格焼酎・泡盛が世界のバーシーンに新風を吹き込むことが期待される。

(沖縄プレス/okinawapress編集部)

本格焼酎 泡盛 関連リンク
https://www.japansake.or.jp/
この記事が気に入ったら、フォローしてね

@okinawapress

関連ニュース