2025年11月29日(土)、那覇市カフーナ旭橋A街区で、新しい沖縄の祭り「超!めんそ~れ広場 Supported by PICO」が初開催されました。企画・運営は株式会社あしびかんぱにーと、XR・メタバース分野で実績を持つ株式会社パノラプロ。「リアルとバーチャル文化が同じ場所に集まる文化祭」を掲げたこの日、来場者数は3,322名と、想定を大きく上回る盛り上がりとなりました。

アンケートでは、県外参加者が53.3%と過半数を占め、「次回も参加したい」と回答した人は100%に到達。総合満足度も5点満点中4.82という高水準で、「イベントそのものが沖縄に行く理由になった」と感じた人が多かったことがうかがえます。沖縄の伝統文化とXR・メタバース体験が同じ空間で展開され、新たな観光コンテンツとしての可能性が示されました。


来場者の顔ぶれは10代から60代まで幅広く、地元の家族連れや学生、一般社会人、自治体職員、シニア層までが集結。高校生など若年層も多くXR体験に参加し、ファミリーやシニアがVR機器に触れる姿も目立ちました。「VR機器を初めて体験した」という声も多く、出展企業にとっては、新しいユーザー層との出会いの場になったようです。

ステージでは、沖縄らしさあふれるプログラムが一日を彩りました。方言「うちなーぐち」をテーマにしたrainのトーク&ライブを皮切りに、三線奏者・530(ゴサマル)による生演奏と三線体験教室、創作エイサーや空手、獅子舞を組み合わせたNEO Ryukyuの迫力あるステージ、玉城流いずみ会による琉球舞踊など、伝統と現在進行形のカルチャーが次々と登場。夕陽を背景にした三線ライブには「映画のようだった」という感想も寄せられました。


XR企業・団体エリアには、Pico Technology Japan株式会社によるVR/MRゴーグル「PICO 4 Ultra」とモーショントラッカーを使った体験ブースをはじめ、紅型モチーフの3D衣装試着、VRChat内で働く“V社員”とのカジュアル面談、VR×電子決済「バーチャリン」、軽量VRグラス「Xrostella VR1」の試用など、多彩なコンテンツが集結。VRCコミュニティの紹介やメタバース専門Webメディア「バーチャルライフマガジン」による物理本販売も行われ、常に人の途切れない人気エリアとなりました。
会場にはキッチンカーやドリンクコーナーも並び、菊之露酒造など地元グルメがステージの熱気と相まって、沖縄の夕暮れらしいリラックスした空気を演出しました。アンケートでは、ステージ体験を91.1%が高評価、XR体験・企業ブースも84.4%が満足と回答。飲食ブースも8割が満足と答え、三線体験は「最高だった」という声が多数寄せられています。
全体では、82.3%が「沖縄の魅力が上がった」と回答し、「超!めんそ~れ広場」を通じて沖縄文化の理解促進や観光意欲の喚起、地域での飲食・買い物への回遊など、複合的な効果が見えてきました。改善点としては、会場レイアウトの拡張や日陰・休憩スペース、飲食ブースの強化などが挙がりましたが、多くは「もっと規模を大きく」「コンテンツを増やしてほしい」という前向きな意見です。
主催のあしびかんぱにーは、「沖縄からメタバース文化を育てたい」という思いからスタートした「超!めんそ~れ広場」が、初開催にして県外からの来場も含めて高い熱量と成果を残したことに手応えを感じているとコメント。パノラプロも、全国各地で展開してきた「メタのみ」とOKIVFESの流れを沖縄に結びつける形で、多様な人々にメタバースを知ってもらう機会になったと振り返っています。今後は、XRと伝統文化をかけ合わせた「超!めんそ~れ広場」を継続的な文化イベントとして育て、協賛企業の技術・サービスがより多くの人に届く場へと広げていく考えです。