首里城火災から6年。再建が進む現場に、首都圏と沖縄の高校生16人が集まります。8月4〜6日に行われる体験型プログラム「沖縄未来コンサバターズ」は、琉球漆器修理の最前線を学ぶ2泊3日。首里城公園で復元工事の現状を見学した後、文化財修復師・土井菜々子さんの講義で漆の奥深さに触れ、壺屋焼窯元では伝統技法に挑戦します。最終日は南風原高校で舞踊鑑賞と意見交換。“守り手”=コンサバターの仕事を自分事として感じる濃密な時間です。

プログラムを支えるのは沖縄美ら島財団と読売新聞社。「文化財を受け継ぐのは君たち自身」というメッセージを胸に、参加者は修理現場で筆をとり、歴史のバトンを次の世代へつなぎます。夏の首里で生まれる高校生の化学反応に注目したいですね。


